167788☆OWEN 2021/06/02 12:32 (SO-02J)
男性
後れ馳せながら先週の偉業
人口5万人。
小さな街の地方クラブが、イングランドの巨星・マンチェスターUを倒した。
まるで、漫画のような幕切れ。
とは言え、これを奇跡の一言で片付けてはいけない。
彼らは、24年間、この日を信じ続けていたのだから。
2部の中位クラブだったビジャレアルに、スペイン有数の実業家・フェルナンド・ロイグ会長が就任したのは1997年。
就任早々『3年以内の一部昇格と将来的なCL出場』を公約したロイグ会長は、1年で一部昇格を達成。
8年後にはCL出場も果たした。
当時は、リケルメ、フォルランといったビッグネームを獲得し、欧州カップの常連にまで成長したが、深刻な財政難に直面。
育成した有望株・サンティ・カソルラを手放す羽目になった。
幾度か降格の憂き目も味わいながら、結果的にクラブを支えたのは、会長が就任当初から強化していた下部組織。
現在では、スペイン代表FW・ジェラール・モレノを筆頭に、多くの実力者を輩出するとともに、トップチームの半数近い選手が下部組織出身という優良育成クラブとなった。
24年前、親善試合を申し込むも「そんな田舎町には行けないよ」と鼻であしらわれたマンチェスターUを降しての悲願達成。
サポの感慨も一入と思う。
ビジャレアルの歩みは、うちと重なる部分も多い。
おそらく、フロントが目指しているロールモデルの1つだと思う。
時間はかかっても、結果的にクラブを押し上げたのは、若手の育成。
これは、鳥栖のケースにも当てはまる。
この板でも、ビッグネームの獲得を求める声は多い。
けど、長い目で見れば、今、うちが取り組んでる若手選手の育成、ユースの強化という方針は、間違ってないと思う。
徳島ヴォルティスも、いつかACLを獲れる。
そんな夢を見させてくれる海の向こうの偉業だった。