384343☆ああ 2024/05/02 15:13 (iOS17.4.1)
今年3月末、Jリーグで一つの”事件”が起きている。
 J2徳島ヴォルティスが、本拠地でザスパ群馬に0-1で敗れた後だった。ゴール裏に集まった徳島サポーターたちが怒り、試合後にクラブ社長に説明を求め、「吉田達磨監督の解任」を要求した。クラブが以前から「2試合の結果で判断する」と発信していたことも、怒りに拍車をかけたのだろう。
 社長など首脳陣は、「10分での回答」を求められた後、解任を決定したという。主体性を失った点で、プロサッカークラブの根幹が揺るがされるような事態と言える。日本サッカーにとっての異常事態だ。
「徳島だけの話」
 そういう声もあるだろうが、はたして――。
徳島で起きた異常
 改めて、問題の深刻さに向き合うべきだろう。
 一つのプロサッカークラブが、主体性を失ってしまった。首脳陣がサポーターに呼び出され、のこのこと行って説明し、突き返された後、指揮官の首をあっさりとはねた。これほどお粗末な結末はあるか。
 今後、クラブはあらゆる局面でサポーターに左右される。自分たちで決定ができない集団になってしまった。少なくとも、そうしたレッテルを貼られた。これからその印象をはがすのは、相当な時間と体力が必要になるだろう。どんな結果であれ、決定を下すべきはクラブだったはずで、ゴール裏の一部サポーターでは決してない。
 結局、徳島は吉田監督解任後、ダイレクターも辞任した。また、主力だった島川俊郎は突然、現役引退を発表。柿谷曜一朗は家族や周囲を誹謗中傷する行為をやめるように訴えた。そしてクラブは、SNSで現体制に不満を述べていたと言われる西谷和希を契約解除にしている。
 その混乱ぶりは目も当てられない。主体性もなく決定を下したことで、その綻びが至る所で出てきた。それを取り繕ったつぎはぎでカオスと化した。
 成績不振は間違いなかったし、解任で改善されることがあるかもしれない。しかし自分たちで決断できなかった事実は、再び成績が振るわなくなった時、その過去が重くのしかかって来る。それを繰り返すうち、チームは絶望的に力を失うのだ。
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