96793☆ああ 2019/11/15 12:09 (iPhone ios13.1.3)
徳島にとって過去2年、アウェイの東京V戦は悲しい記憶として刻まれてきた。一昨季は最終節、5位で味スタに乗り込み、引き分け以上でJ1昇格プレーオフ進出のところを88分に内田 達也のゴールで勝ち越されて涙を呑んだ。昨季も終盤の明治安田J2第38節、アディショナルタイムに李 栄直の劇的な恩返し弾で勝ち越され、プレーオフ進出が絶望的となった。
そして今季も “日程くん”の悪戯か、東京Vホームの徳島戦はラス前の第41節に設定された。徳島は前節で横浜FCに敗れて6位に後退し、自動昇格が消滅。今節もしまた東京Vに敗れれば自力でのプレーオフ進出がなくなる可能性もある。
ただ徳島にとって幸いなのは、今季の東京Vが過去2年のようにプレーオフに進出するほどの力を持ったチームではないことだ。2年連続でプレーオフに導いたロティーナ監督はC大阪へ去り、ギャリー ジョン ホワイト監督が率いた今季は開幕から調子が上がらず、第22節まで7勝8分7敗でギャリー ジョン ホワイト監督を解任。後任の永井 秀樹監督もそこから6勝5分7敗と結果を出せず、当初の目標だったJ1昇格はおろか一ケタ順位も望めない位置にいる。
また徳島にとっては、李 栄直が北朝鮮代表に招集されて不在なことも好材料だろう。昨季の第38節の件に加えて、今季の第5節にも試合終了直前に李 栄直に決められて勝点2を失っている。
東京Vは前節、アウェイで千葉にスコアレスドロー。7割近いボール支配率を記録しながら、引いて守る相手の守備ブロックを動かせずにミスから決定機を作られる試合が続いている。徳島が引いて守るチームではないのは、「相手がちょっとは前から来てくれたほうがやりやすい」(森田 晃樹)東京Vにとっては幸いだが、徳島のプレスの激しさと連動性は「ちょっと」どころではなく、またボランチ・岩尾 憲を起点としたワイドかつスピーディーな攻撃も脅威だ。
東京Vとしては「攻撃も守備も、1人もサボらずに自分が課されたタスクをまっとうする」(森田)ことで、いかに自分たちがボールを保持してゲームを進められるかがカギになる。果たして二度あることは三度あるのか、それとも徳島の三度目の正直か。勝負の行方に注目だ。