97718☆ああ 2019/11/29 18:12 (iPhone ios13.1.3)
こちらは共に終盤戦で一気に調子を挙げてきたチーム同士。徳島は第28節以降の15試合でわずか1敗のみ。甲府は第23節以降プレーオフ圏の6位に入ったのは第35節終了時点の1度のみというギリギリの戦いが続いていたが最後の最後に6位に滑り込んだ。
布陣は共に3-4-2-1だが、ボール支配率で56.2%(リーグ2位)の徳島と、46.8%(リーグ16位)の甲府という数字からもわかるように全くスタイルが異なる。リーグ戦での2回の対戦では共に1勝1敗だが、どちらもアウェイゲームで勝利している。
印象的だったのが徳島ホームの第27節。けが人の関係もありこの試合では4バックを使った徳島がボールを動かしながら甲府の強固な守備ブロックの隙をうかがうものの、甲府の守備ブロックは全く動かず徳島の侵入を許さない。反対に甲府は両サイドを幅広く使った攻撃でピーター・ウタカ、内田健太がゴールを奪い0-2で甲府が勝利した。
ただし今回の試合では甲府がこの試合と同じ様に戦うことは出来ないだろう。徳島は引き分けでも勝ち抜くことができるからだ。それを踏まえてこの試合での注目ポイントは、甲府は何度徳島からボールを奪うことができるかだろう。
第27節に徳島も跳ね返され続けた様に、甲府の守備の堅さはリーグでもトップクラスだ。 しかしタックルラインは低め。ピッチを3分割した場合、最も自陣ゴールに近いディフェンシブサードでのボール奪取が多いチームで、引いて守る形を得意としている。だがこの試合では下がって守っているだけでは勝ち抜くことは出来ないので、ボール保持が得意な徳島からボールを奪いに行かなければならないのである。
ただし、ボール奪取に成功し先制点を奪うことができれば甲府はチームの特徴を思う存分発揮できる環境となる。スタイルがハッキリとわかれる両チームの対戦だけに、先制点が他の試合以上に大きな意味を持ちそうだ。
記事:中山亮