178231☆酔酔亭 2020/04/09 21:51 (none)
お暇なら・勝手に読書会
松田浩さん(現アカデミーダイレクター)について。
<練習が始まると、松田は通訳兼フィジカルコーチ兼アシスタントコーチとして、ピッチ上で奔走した。初めて聞くゾーンディフェンスのメソッドは新鮮で、聞いた英語を自分の言葉で翻訳して、選手に説明していくうちに自然と戦術も理解していった。筑波のスポーツ医学の教授に作ってもらったリハビリメニューをこなしながら、選手の足りない紅白戦などに出場していくうちに、回復を諦めていた膝がどんどん回復していった。7そうなると最も戦術理解をしているのは当然、松田ということになり、バクスターは自分がやって欲しいプレーを忠実にこなしてくれるプレーヤーとして、現役復帰を求めてきた。同じポジションには国見高校から高卒で入団した路木龍次がいたが、レギュラーにはまだ時間がかかりそうであった。
 しかし、松田には躊躇があった。一度身を引いた人間が、再びJリーグ開幕直前の晴れ舞台に出てくるのは、どうにも気が引けたのである。「では、1ヵ月選手と一緒に練習してみて、それで使いものになるようでしたら復帰します」と、日本的で曖昧な提案をした。
「うるせえ」と即座にバクスターは却下した。
「俺が戻れと言ったら、戻りゃあいいんだよ。今西には俺から言っておく」
ドライな外国人監督でなければ、この後サンフレッチェで3年、ヴィッセル神戸で2年と続いた松田のプロサッカー選手としての人生は、ここで終わっていたとも言えよう。>
(木村元彦著・「徳は孤ならず」集英社 より)
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