>>807604
古典SFや、最近のアニメやライトノベルに多い
『ループもの(タイムリープもの)』
のように、この“終わってる”状況は何度でも繰り返され、永遠に終わらないのでは?
という気分になってしまいます。
小説やアニメでは、永遠に繰り返されるかに思われたループを打破するところにカタルシスと醍醐味があるのですが、物語は主人公たちの“成長”を主軸に描かれます。
読者はループから脱する痛快な結末以上に、その苦難にハラハラし、なにより“成長の過程”に共感し、それゆえ最後に感動するのです。
創作物のループものは、中世を模した世界であれ、剣と魔法の世界であれ、環境的には概ね同じ繰り返しの世界です。
しかし“今ここ”で繰り広げられているループものは、主人公たちだけでなく全てのキャラバンが、“降格”という名の、下層ダンジョンに突き落とされるスレスレを戦っている設定の世界です。
“成長”の描かれないループものは、エンタメ・創作物の体をなしていませんし、読み手も削られていき、部数減少の末終焉を迎えます。
しかしある特定の地域を舞台にしたループものは、主人公一行の成長もまるで見られないのに、読者は微減のままシリーズ継続してるんですよ。
まったくもって、不思議ですねぇ?