107252☆ああ 2024/02/06 11:51 (K)
J1挑戦・町田の命運を握る昌子源「フランスとは状況が違う」 指揮官に期待される役割とは【コラム】
【カメラマンの目】DF陣を統率…新加入・昌子が求められるリーダーシップと成長
「距離は1.5メートルを保ち、相手に脅威を与えること!」
FWの選手をマークする練習で、DF陣に向けてコーチからそう声が飛ぶ。緊張感と高揚感が練習グラウンドに張り詰めるなか、実戦的な場面を想定した意図ある練習が、次々と行われていく。
「町田の考え方は1本中の1本!」
ワンプレーに全力を傾ける意味を示すこの言葉は、高校サッカーの強豪・青森山田のコンセプトでもある。そして、そのコーチ陣を通して発せられた言葉は黒田剛監督の思いだ。
「絶対に決め切る!」
さらにコーチ陣からは選手たちのモチベーションを鼓舞する言葉があふれれ出ていく。見ているだけでスタッフたちのチームに注ぐ情熱が伝わり、その思いを選手たちも汲み取り全力で練習に取り組んでいる。練習は熱気を孕み圧倒的にアグレッシブで、そして楽しそう。これがFC町田ゼルビアの宮崎キャンプでの印象だ。
もともと守備練習に重きを置いてきた町田だが、J1昇格によるさらなるレベルへの挑戦は、より強固な守備網の構築へとチームを向かわせている。そのなかでリーダーとなるのが、鹿島アントラーズから完全移籍で加入した昌子源だ。
サッカー選手にとって、チームを移籍するということは大きな転機になる。昌子で言うならフランスのトゥールーズとこの町田ではないだろうか。それぞれ移籍したときの思いを聞いた。
「ヨーロッパに移籍するときと、同じ国内でもJ1で初挑戦のチームに行くというのは、僕に求められることもそれぞれ異なるので感情的にも違います。フランスはどちらかというと挑戦という感じでしたが、もちろん町田でも挑戦ですが、町田はオファーをいただいた時からリーダーとして引っ張っていってほしいと言われているので(フランスとは)状況が違いますね。(チーム内で)あくまでもキャリア的に言えば、僕が一番に積んできているので、周りもリスペクトしてくれます。ただ、それに甘えるのではなく、そういう環境で自分がチームをどこまで引っ張っていけるのか、それがすごく楽しみです」