No.283009
[9.12 総理大臣杯決勝 流通経済大2-1国士舘大 キューアンドエースタジアムみやぎ]
新しい環境に飛び込むたび、自らを変え、成長してきた。その積み重ねが、12年ぶりの大学日本一へとつながった。流通経済大(関東3)のDF西川楓人(4年=興國高/町田内定)は、1回戦から決勝まで全5試合にフル出場。準々決勝までは中1日での連戦が続き、ターンオーバーや負傷者も出る中でセンターバックとして最終ラインを支え、日本一に大きく貢献した。この夏にFC町田ゼルビアで味わった"プロ基準"も、その戦いを支える大きな糧となっていた。
町田への加入が内定している西川は、夏のキャンプに参加し、その後は大学選抜の一員としてイタリア遠征も経験した。「練習に参加するたびに、自信をなくして帰ってくるくらい強度が高い。でも学ぶことは本当に多かった」。黒田剛監督のもとで衝撃を受けたのは、「一つのプレーで世界が変わる」という徹底した考え方。一つのプレーを何分もかけて突き詰める姿勢や、守備の原理原則へのこだわりは、自身のサッカー観を大きく変えた。
特に忘れられないのが、ビルドアップ練習で経験した右サイドバックだった。大学ではCBが主戦で、ボランチの経験こそあるが、サイドバックは未経験。「CBならある程度できたと思う。でも右SBでは自分の引き出しの少なさを痛感した。大学ならごまかせても、プロでは通用しない」。さらにMF下田北斗らとの自主練習では、「今までのサッカー概念を覆された」と振り返るほど多くを吸収。「ボールの受け方やファーストタッチのこだわりを学べた。それをこの大会で出せたと思う」と、プロで得た学びを日本一の舞台で体現した。