No.1474443
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試合後の会見でスキッベ監督は、鳥栖にボールを持たれることは想定していたのかという質問に対して、「正直に言うと予想はしていなかった」と答えた。そのうえで、「小菊昭雄監督の仕事を素直に褒めたい。後ろから丁寧につないでいくサッカーを見せてもらいましたし、本当に素晴らしいチームだと思います」と続け、鳥栖の戦い方を称賛した。このスキッベ監督の言葉通り、鳥栖は計算された、そしてきわめて個性的な戦い方を見せた。
直近のリーグ戦から10人を入れ替えてこの日の試合に臨んだ鳥栖だが、最初のセットは3−4−2−1だった。これに対してスキッベ監督のAプランでは、ボール非保持時に日��が高い位置でプレスをかけつつ、中央は渡辺と鍬先で締める。その中で奪ったボールをサイドに展開し、エリキとパトリッキの両ウイングが高い位置を取ることで、鳥栖の両ウイングバックを押し下げる。そして中央の小松を起点として、全体を押し上げながら鳥栖の牙城を崩すという狙いを持っていた。しかし現実は、小菊監督が準備したプレス回避策とハイプレスによって、ヴィッセルの狙いは空転させられた。
この試合で鳥栖が見せた戦いの特徴は3つだ。1つは超攻撃的なビルドアップだ。ボール保持に変わった瞬間、鳥栖の両ウイングバックは前線近くまで上がる。同時にダブルボランチは前後に分かれる。かつてヴィッセルでプレーしていた櫻井辰徳が3バックの前に残り3−1という形を作る。そして前ではもう1枚のボランチを底にして、2枚のシャドーストライカーとウイングバックが横並びになり、4枚で幅を取る。結果的に、前線には1−4−1の形で6枚が並ぶ格好となる。この極端なまでに前に重心を置いた形は、全体を見たときには歪なのだが、これこそがヴィッセルの連続したプレスを回避する策であり、ヴィッセルの守備を混乱させた。