ああ
No.158371
Believe

 攻撃のキーマンとなっているのは、19歳の鎌田大地だろう。

 トップ下に入った鎌田はファーストステージ、本領を発揮できていない。あおりを食う形で、リオ五輪メンバーからも落選。2トップを手足のように動かし、優雅にパスを供給する姿は見られなくなった。

 しかし、苦悶は必然だったと言える。

「2トップを追い越し、得点シーンに絡む」

 イタリア人指揮官からは、新たな役割が与えられていた。同じトップ下でも、自らがチャンスメーカーでありながら、ゴールメーカーとしても機能しなければならない。鎌田は当初、そこに戸惑った。

しかし、セカンドステージの鎌田は積極的に前線に出てボールを呼び込み、得点機を作っている。ボールを呼び込む動きと、ボールを入れる動きのタイミングが合ってきた。鹿島戦の決勝点も、鎌田が果敢にゴール前へ飛び出して逆サイドからのクロスを呼び込み、ヘディングで合わせたシュートの跳ね返りを、豊田が押し込んだものだった。

 クラブ本来の粘り強さとイタリア人の戦術的鍛錬がシンクロし、攻守の両輪が噛み合い始めている。鳥栖は今週末のガンバを皮切りに、川崎フロンターレ、浦和レッズと上位陣との戦いが待つ。3連戦は、今後を占う試金石となるだろう。

「守ることに集中して、いい試合運びができている」

 フィッカデンティは自信を見せる。イタリア式が充実しつつあることは間違いない。

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