267464☆アリス 2018/04/30 21:00 (SH-L02)
敵地、吹田スタジアムで迎えたガンバ大阪戦。サガン鳥栖は乱調、枠もなかなか捕えられず惨敗だった。
スタジアムに響くファンの歓声、どこからか聞こえるため息と「もうダメだ……」と掲示板に羅列する文字。
帰り始める選手達の中、吉田は1人泣いていた。これまでで味わった屈辱、敗戦、絶望、そしてサッカーしているチームメイト・・・ 。それを今のサガン鳥栖で見ることは殆ど不可能と言ってよかった。「サガン鳥栖も変わったんだな...」吉田は悔し涙を流し続けた。どれくらい経ったろうか、吉田ははっと目覚めた。どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ。冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した。「やれやれ、スタジアムに乗り込む準備をしなきゃな」吉田は苦笑しながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、吉田はふと気付いた。「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した吉田が目にしたのは、スタンドを埋めつくさんばかりの観客だった 千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにマイノリティが響いていた。
どういうことか分からずに呆然とする吉田の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「吉田さん、守備練習です、早く行きますよ!」声の方に振り返った吉田は目を疑った。「か・・・鎌田?」 「なんですか、吉田さん居眠りでもしてたんですか?」
「と・・・豊田さん?韓国にいたはずでは?」 「ナンダ、カッテニトヨダヲカンコクニイセキサセヤガッテ」
「ミヌ・・・」吉田は半分パニックになりながらビジョンを見上げた。
GK 林彰洋
DF 藤田優人 キム・ミンヒョク 谷口博之 吉田豊
MF チェ・ソングン 高橋義希 ペク・ソンドン(キム・ミヌ) 鎌田大地
FW 豊田陽平 富山貴光
暫時、唖然としていた吉田だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「連敗を止めるのは・・・俺たちだ!」
マッシモからボールを受け取り、グラウンドへ全力疾走する吉田、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・。
翌日、歓喜に湧く鳥栖サポーターが発見され、鳥栖市はへいわにつつまれた。
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2018/04/30 20:01
感動的です。大好きだからサガン鳥栖大好きだから大好きだから死ぬまでサガンティーノとして
私も頑張ります
サガン鳥栖魂を胸に