1351524☆ああ 2023/12/22 19:06 (iOS17.1.2)
大熊さん4年間 お疲れ様でした。
象徴的なのは監督交代だ。クラブは4年連続でシーズン途中に指揮官を解任した。明確なビジョンがある上での決断なら理解できる。だが、目先の結果しか求めていない中ではその先の上積みは期待できない。監督交代劇に振り回された選手の気持ちも考えてほしかった。
そもそも、人選にも疑問が残った。平岡宏章監督(53)が契約解除となったのは5月下旬。後任は約3週間前から水面下で動いていたが、難航した。結果的に候補の3番手だった、ゼ・リカルド監督(51)に決めた。問題はごく限られた人だけで決めたことだ。Jリーグ指導歴がない指揮官の抜てきを不安視する声も少なくなかった。発表する直前まで後任を知らなかった強化部もいたという。
15年に初めてJ2に降格した。だが、クラブの体質は何も変わっていないどころか、より闇は深くなっているようにも見える。過去にクラブを去っていた監督や選手の言葉が印象に残っている。「このクラブはいつも現場だけが責任を取らされる」。そんな評判はサッカー界に広まっている。
大熊GMは周囲の意見に耳を貸さず、独断で重要事項を決めることが多々あった。「自分が取りたい選手はいくらかけても取りに行く。だから金額も自然にふくれあがる」と関係者。秋葉監督が望んだ育成からのコーチの“補強”もコミュニケーション不足で実現できず、指揮官を支える十分な体制を整えることができなかった。
先を見据えた動きも鈍かった。最終節水戸戦でPO行きが決定して以降、来季編成の準備はJ1を前提としたものだけで、敗れた場合の想定は一切無かったという。契約満了の通達も遅く、退団者があいさつをする5日の解団式当日に伝えられた選手もいた。「現場へのリスペクトのかけらもない」(関係者)やり方に対し、非難の声が続出したという。新体制会見で山室社長が「限界に来ている」としていたクラブの体質は、1年を経ても何も変わらなかった。
大熊GMは「チームを立ち直らせ、昇格にふさわしい勝ち点をたぐり寄せた。クラブを引っ張る存在」と評価。「クラブ力を上げられる補強ができれば」とバックアップも約束した。