175☆sonic 2020/08/28 00:09 (MAR-LX2J)
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のFCシンシナティに所属する元オランダ代表MFシーム・デ・ヨングがアヤックス時代に決めたハットトリックだ。
セビージャに所属するオランダ代表FWルーク・デ・ヨングを弟に持つS・デ・ヨングは、アヤックスの下部組織育ちで、2007年にプロデビュー。ニューカッスル、PSVを経て、2017年夏にアヤックス復帰を果たした。
2019-20シーズンのアヤックスでは、公式戦9試合3ゴールを記録したが、3ゴールは全て2020年1月22日に行われたKNVBカップラウンド16のスパーケンブルグ戦で記録したものだった。
久々の出場となったこの試合で、S・デ・ヨングは前半から飛ばす。
まずは18分、アヤックスの波状攻撃でスパーケンブルグゴールを脅かすと、最後はMFラズバン・マリンのシュートの跳ね返りを拾ったS・デ・ヨングが左足でネットを揺らす。
そして42分、右サイドでボールを持ったFWドゥシャン・タディッチのクロスに、ファーサイドのS・デ・ヨングが上手く頭で合わせた。
さらに直後の44分には、右サイドでボールを持ったDFセルジニョ・デストのクロスに対し、今度はニアサイドで右足で合わせ、前半だけでハットトリックを達成した。
試合は後半も攻め続けたアヤックスが7-0で勝利。見事な活躍を見せたS・デ・ヨングだが、翌2月に元日本代表FW久保裕也も在籍するFCシンシナティへと移籍している。