No.91
初陣を翌日に控えた前日練習。田中は主力組のアンカーに入り軽快な動きを見せた。今季から採用する新布陣4―3―3。初陣ゆえ未知数な部分もある中、攻守に鍵を握る21歳は「やれることはやったので楽しみです」と自信をのぞかせた。
さらなる高みを目指す今季は偉大な先輩の助言も胸に臨む。U―22日本代表にも選出されブラジル戦でミドル2発を決めるなど才能が一気に開花した昨季の終盤、中村から「チェルシーとアヤックスの試合を見ろ!」と言われた。4―4の壮絶な打ち合いだった欧州CL1次リーグ。そこにはハイレベルなプレーをする田中と同世代の選手が多くいた。
「同世代であれだけの強度でプレーしている」と中村から見本にすべきと名前を挙げられたのが、オランダ代表MFファンデベーク(22)。得点感覚に優れ、運動量も豊富。偶然にもチームは今季、アヤックスと同じシステムで田中はファンデベークと同じアンカーだ。「世界を目指すならそこを指標にしろ」という“憲剛流”の教えと受け止めた。