No.221652
男性 朝のリレー
大宮の若者がJ2優勝の夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
マジョルカの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで『優勝したぞ〜』の声が聞こえる
それはあなたの送ったエールを
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
そんな事もあったなと思いながら
ぼくはいつの間にか眠りに就いていた