756607☆ああ 2023/10/28 09:23 (Chrome)
大宮もこれぐらいやらないと強くなれん。
J3ヴァンラーレ八戸はJ2昇格圏の2位・鹿児島と勝ち点9差の10位と奮闘している。この時期までJ2昇格を争うのはクラブとして初めてのことだ。J参入5年目のチームは今季、監督歴29年目の石崎信弘監督(65)の下、シーズン中では考えられないほど過酷な練習に励んできた。チームの礎を築いた練習を、J2ベガルタ仙台などを担当する山崎賢人記者が「見た」。
シーズン中もずっと1週間に2回(水曜と木曜)の2部練習をしている八戸。しかも普通のトレーニングではなく、他のクラブでは1年の体づくりをするような走り込みのキャンプメニューを行っている。石崎監督は「強くて上手なチームより走れるように、走るところがベース。弱いチームは走るようにしないと勝てない」と断言し、鍛え上げている。
週の立ち上げとなる水曜日が一番ハードだ。午前はアップを終えると、ピッチの外周約400メートルを約45秒の間に指定された位置まで走ることを目標に、計12分行った。持久走に速さも求めた種目で、これだけで大量の汗を流し練習着の色が変化する。その後は体幹を鍛えるメニューをこなし、徐々に距離が離れていく3つのマーカーの間をダッシュする。3人1組で約10分間、交互に絶え間なく走り続けて午前を終えた。
ボールを使う午後は午前より厳しかった。ゲーム形式の8対8では3チームに分かれて約10分間ハーフコートで対戦し、1チームはピッチに残って休憩約2分で連戦。その後はフルコートで11対11を行うなど、足が動かなくなるまで追い込んだ。J2秋田でフィジカルを生かしたサッカーを経験する山田尚幸主将は「このチームはキャンプから本当に毎回2部練。『マジか』とはなりますけど、この練習量は自信につながっている」。鍛え上げた選手たちの肉体は例年より筋肉系のけがも少なく、試合のほうが体力的にも楽だという。
若手や他のクラブで戦力外になった選手たちは今年のトレーニングで「走れる」という特長を身につけた。直近3戦で負けなしの2連勝しているチームはJ2昇格の可能性がある限り、動き続ける。「少し厳しいけど、上位との直接対決も残ってるから何があるか分からない。練習でやってるところをしっかり出してもらいたい」と指揮官。来季にもつながる新たな武器を存分に発揮し、J2昇格を狙う。