No.10937
選手交代後
選手交代後の方針として、ツィーエシュやハヴァーツを起点に右サイドから組立て、左サイドで仕留めることを目指す構想になる。ここである程度押し込めた要員については、時間経過に伴い相手の前からの守備が緩くなるという側面もありつつ、
@右サイドではCBにアスピリクエタ、WBにプリシッチという縦関係になるが、プリシッチが高い位置を取るのに連動してアスピリクエタも外寄りの高い位置取りをする(ジェームスはCB起用された際に内に絞りすぎてこの役割ができていない)。
Aジェームスにアンカーとして振る舞わせてセカンドボールの回収、カウンターを遅らせる等の守備的役割を担わせ、マウントやコバチッチ(ハヴァーツ)らに高い位置を取らせる(本来ならカンテに任せたい役割をフィジカル頼りになるもののジェームスに任せた形)。
という配置変更をセットで行うことで、バランスを崩してでも高い位置を取る人数を能動的に増やしたから。
この形にすることで地味に割を食ったのがヴェルナーとマウントで、ボールが集まる右サイドにアスピリクエタ、プリシッチ、ツィーエシュ、ハヴァーツがいるので、ヴェルナーはゴール前での駆け引き、マウントはバランスを取る役割になり、結果としてボールタッチが減る。ヴェルナー、マウントがハヴァーツ投入後に試合から消えたという印象を受けたならおそらくこういう事象によるもの。実際には彼らが相手の守備陣を引き付けることで大外のチルウェルに空間と自由を与えているので、評価は分かれるでしょうが、一応いるだけで最低限の仕事はしている。
選手の動きから采配の理由を考えると、ジェームスの中盤起用はカンテが不在だったから。
ジェームスを中央で使う=ジェームスをWBで使えないという状況で攻撃の枚数を増やそうと思うと、WBにプリシッチを回してCHを変える選択になるのは割と順当。
GKで交替枠を使ってなければ残りの交替枠は プリシッチ → オドイ か ヴェルナー → ジルー の2択だったとは思います。
冷静に見ると、カンテをアンカーで残してジェームスをWB起用するという時折見られる形を、カンテ不在かつ交替枠1減という状況下でやろうとした結果がジェームス、プリシッチの配置なので見た目ほど奇策ではないという印象です。
強いて言うなら、奇策を打ったから負けたのではなく、奇策を打たないと苦しい状態だったから負けたって解釈した方が自然だと思います。