No.9035
長文失礼します
ここ数試合のマウントの動きに感銘を受けましたので初投稿します。前節バーンリー戦及び今節シェフィールド戦において、ビルドアップの際にマウントがチルウェルの裏のスペースに降りて左からマウント、チアゴシウバ、ズマの3バック化する動きが見られました(CL視聴できてません。グラスノダール戦ですでにこの動きは見られたかもしれません)。
この形の良い点は
・433でのビルドアップを嵌めようとしてくる相手に対してマウントが降りることで数的優位を作り、フリーの状態で配球しやすい
・両サイドバックが高い位置を取りやすい
等々、アンカーがCBの間に降りるのと効能は似たようなものですが、この動きをマウントがしたことに大きな意味があると考えます。
昨年までのチェルシーの433はこの掲示板でも指摘されていた通り、
・受け手:マウント以外のオフザボールの動きがイマイチ
・出し手:ジョルジーニョ以外精度の高いボールを出せない
・ビルドアップで相手を崩す明確な型を作れていない
という三重苦により個人技や偶然頼りの組み立てを強いられており、
・ジョルジーニョを使わないと配球役がいない
・ジョルジーニョをアンカー起用すると必然的にカンテをIHで起用せざるを得ない
という適材適所感のないシステムを強いられていました。
しかし今夏の積極補強により状況が変わります。
・オフザボールの動きの質の高い選手が加入(ヴェルナー、ハヴァーツ、ツィーエフ、チルウェル)
・チアゴシウバの加入
これらを組み合わせると
・受け手として優秀な選手が増えたことでマウントを出し手として考えることができるようになった
・チアゴシウバとマウントが出し手になれるので無理にジョルジーニョを使う必要がない
・ジョルジーニョ抜きでの組み立てが現実的ならばカンテをアンカー起用できる
・カンテがフィルター役に集中できるので、SBがワイドに高い位置をより取りやすく、幅を取りつつ押し込むことが可能
となり、シェフィールド戦に関してはまさに昨年までの問題点に対する回答を得たという試合でした。
加えて、ビルドアップからゴール前への飛び出しまで、幅広すぎる役割をこなすマウントの器用さと運動量に脱帽させられました。
バーンリー戦では、後半になると守勢に回り縦に早い攻撃にシフトチェンジしたため、マウントがチルウェルの裏に落ちる動きは前半に数回見られた程度でしたので、ランプスの指示ではなく、マウント個人のアドリブ、偶然なのではないかという疑念もありましたが、シェフィールド戦では前半にたびたびこの形が見られた上に、後半はコバチッチとマウントの左右の並びが入れ替わり、コバチッチが同様の動きを何度か見せていましたので、今後もチームの戦術の一端としてこの形が見られると推察します。
IHの選手がSBの裏に落ちること自体は他のチームでもまま見られますが、昨年のサッカーを思うとマウントがこの役割を担っているのは感慨深いです。
今の形が強豪に通用するのか(特に守備面において)、チアゴシウバやマウント、チルウェルが起用できない時にチーム力が落ちるのではないか等々の課題はありますが、この形を想定して今夏に選手を獲得したのなら、ランプスはなかなかに良い仕事をしてる、今後も期待できると個人的には思っています。
長文失礼いたしました。