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スティーブ・コリカ監督はマリノスとACLで対戦した2022-23シーズン以降、それまで代名詞だった4-4-2(4-2-2-2)への固執を捨て、「4-3-3」をベースにした積極的なサイドアタックと可変システムへと戦術の舵を切りました。
長年続いたクラシカルな戦術(アーニー・ボール)が対戦相手に研究され尽くしたことから、より現代的でスピード感のあるアプローチへと進化させています。
その後、2024年からはオーストラリア1部(Aリーグ)に新参入したオークランドFC(ニュージーランド)の初代監督に就任しました。現在のチームでも、酒井宏樹選手らを擁して「堅守速攻」とウイングの推進力を活かした攻撃的なスタイルを確立し、リーグ上位で躍進を遂げています。
具体的に進化した主な戦術的ポイントは以下の3点です。
1. 4-4-2から「4-3-3」への移行とウイングの活用
•ドリブラー主体のサイドアタック:かつての「2トップ+サイドハーフ」から、幅を取るピュアなウイング(ジョー・ロリーやロベルト・マックなど)を配置する形へ変更しました。
•スピードと仕掛けの重視:サイドバックがシンプルにクロスを上げるだけでなく、ウイング個人のドリブル突破や、内側へのカットインからのシュート・ラストパスが主体となりました。
2. 柔軟なシステム変更(可変戦術)
•状況に応じたシステムシフト:試合の状況に合わせて柔軟に陣形を変える傾向が強まりました。
•3バック(5バック)への可変:オークランドFCでも、ビハインドの状況などでは「ウイングバックを高い位置に押し上げるシステム(3-バック/5-バック気味)」へハーフタイムに即座にシフトし、前線への圧力を強めて試合をひっくり返す戦術眼を見せています。
3. 主体的なプレスとトランジション
•「引いて守る」からの脱却:以前のような低い位置でのコンパクトなブロック(ローブロック)一辺倒ではなくなりました。
•インテリジェントなハイプレス:前線からの賢いプレッシング(即時奪回)と、ボールを奪ってからの素早い攻守の切り替え(クイック・トランジション)をベースにした、より能動的で魅力的なフットボールを志向しています。
コリカ監督はかつての「堅実だが硬直した4-4-2」から、現代フットボールのトレンドである「ウイングの個性を活かした4-3-3」と「状況に応じたシステム変更」を使いこなすモダンな指揮官へとアップデートを遂げています。