657268☆Eきゅー■ 2023/12/21 00:12 (iOS17.1.1)
補強の話。少しマクロな全体の話。
なぜみんな補強に血眼になるのかっていうと
当然、補強がチームの強さ左右するからだけど、補強には来年優勝するぞって言う短期目標のための補強と、数年先を見越した長期目標のための補強があると思う。
では過去に、補強がうまかったチームはどこかなと思うとやっぱり鹿島かなと思う。
鹿島は憎い相手チームながら、戦術や家風など好き嫌いは抜きにしてもJで最もタイトルをとったクラブなので当然リスペクトしつつ、「継続して強いチームの条件」と言うものを考える上で非常にいいサンプルなので注目してるのだけど(逆になぜ最近は遠ざかっているのか含めて)
黄金期というか、鹿島が2010年代半ばまでタイトルを継続してとれていた理由って、わかりやすく言うとまず第一に根幹にあったのは良質なブラジル人助っ人を継続的に獲得できていたこと。
そして監督もずっとブラジル路線OR身内のサッカーを内側からよく知っている人物に託して他チームも「鹿島ならこういうサッカーだな」といえるくらい戦術の継続性があったこと。
そして世代交代がスムーズに行われて新陳代謝が優れていたこと。この三つ目が長期にわたる強さの維持できる条件だと思う。
この三つが長期に渡ってJに君臨していた理由だと思う(勝負強さなんていうのタイトル数回経験した継続性の結果、付いてきたものだと思う)
逆に言うといま鹿島がタイトルから遠ざかっているのはこの三つなかなか揃わないからだと思う。
ここから本題。
これをJで長期王者になれる条件と仮定すると
マリノスはボス以降、まだタイトルは二つだけどこの「良質なブラジル人助っ人」「戦術の継続性」という条件は満たしてる。
では「スムーズな世代交代」はどうか。
今のJリーグは世代交代する前に、世界のスピーディーな市場原理のせいで選手がすぐに出ていってしまう(若手も外国人選手も)
これに耐えられるチームがなかなかいないから、今のJは混沌としてるし、選手補強は当然、監督選びも難しいく、J経験ある選手や監督がたらい回しされてる現状の理由だと思う。
ただマリノスは今のところどんどん選手が入れ替わってしまう市場原理に耐える補強がなんとかできてきた(先読み補強、緊急補強)。このスピーディな入れ替わりに耐えられているのが継続して好成績収められている理由だと思う。
この市場原理に対応した早い新陳代謝に耐えてチームを継続できるのかどうかが、今度もマリノスが強豪でいられるかどうかネックになってくると思うので、今回補強ももちろん大事ですよって言う話なんだけど、ただ補強の最大の敵は実は相手チームやマネーというより、このスピーディーな世界の市場原理なのですよっていう話です。