No.98440
サイドでボールを持つ中村俊輔に、井上潮音が激しく寄せる。身体がぶつかり、中村は左足を押さえてうずくまった。中村がいったんピッチを出て治療している間、井上はしれっとした顔で水を飲んでいた。
ピッチに入ってきた中村に、またも井上の強いチャージ。倒された中村はうんざりしたような表情を浮かべた。井上はひと言詫びを入れるどころか、助け起こす手を差し伸べようともしない。左右を見て、取るべきポジションを取った。
開始から中村には激しく当たっていた。その姿勢は最後まで揺らがなかった。
「俊輔さんだからといって中途半端なことはしたくない。相手が年上だとか、立派な選手というのは、戦いの場では関係ないですから。試合中は謝らない。すみませんとは絶対に言わないと決めていました」
試合後、井上は謝ろうとしたが、そのタイミングを見つけられなかった。もっとも、相手を痛めつけようとした故意のプレーではない。当たりどころが多少悪かったかもしれないが、正当なチャージだ。
は?タイミングなかった?謝れよ。そしてこのヴェルディ担当記者もどこが正当なチャージなんだ?