No.128100
サッカーをしていると全身の骨が増えて、骨が強くなるようだ。
チュニジア・スース大学の研究グループが、国際骨密度測定学会の機関誌ジャーナル・オブ・クリニカル・デンシトメトリ誌1月13日号に報告している。
●サッカー選手とそれ以外を比較
65人の男の子(ベースラインで年齢10〜13歳)を対象に、3年間のサッカー練習が思春期前の男子の骨の形成に与える効果を評価する研究が行われた。
3年間の研究に参加できたのは40人で、23人は毎週2〜5時間の練習と1回の試合をするサッカー選手、一方、17人はそのような練習メニューをしていないグループになっている。
研究グループは、骨密度(BMD、g/cm2)と骨塩量(BMC、g)を異なる部位で「二重エネルギーX線吸収法」という放射線を使った検査で測定した。
追跡を始めた当初を比べると、サッカー選手の方が、全身と脚の骨密度は練習をしていないグループよりも高かった。
頭部、大腿骨頸部、腕の骨密度は互いに差はなかった。骨塩量についてはどこについても差はなかった。
●頭など除いて骨は増える
3年の追跡調査で、サッカー選手は、ほぼすべての部位で骨密度、および骨塩量がサッカーの練習をしていないグループよりも高くなっていた。
ただし、頭部の骨密度と骨塩量は例外で、グループの間に差はなかった。頭部だけ相対的に骨の量は増えていないわけだ。
サッカー選手で骨密度が特に増えていたのは、腰の脊椎である腰椎のほか、太ももの付け根に当たる大腿骨頸部、効き側でない腕だ。
脚、利き腕、頭部の骨密度や骨塩量の変化率、全身の骨塩量の変化率にはグループの間に差はなかった。
サッカー練習群は、負荷がかかる部位で骨が増えていると見られた。
全身の骨塩量増加が影響して、頭蓋骨の骨塩量は増えにくいと研究グループは指摘する。
サッカーで骨が強くなるというわけだ。