No.207862
このページはベースとなる原則を盛り込んだだけのものだが、(田嶋)会長にも西野(朗)技術委員長にも渡した。これはすべてのカテゴリーで使用してほしい。ここに到達すれば、日本が(世界の)フットボールに入っていけると思う。フランスでユーロ(欧州選手権)を視察していたが、直接試合を観て日本の長所と比較しながら作った。この資料に何が含まれているのか、簡単に紹介したい。
守備は下がりながらでなく、前を向きながら
まずディフェンスの原則が盛り込まれている。守備に関して、何を伸ばさなければならないか、細かく書いてある。五輪を思い出してほしい。もしディフェンスを厳しく、効果的に行っていれば、もっと良い結果が得られたのではないか。守備の原則はたくさんある。デュエル(1対1の競り合い)、プレッシャー、つまりどこでプレスをかけるか。どこでどのようにボールを奪うか。ブロックのポジションをどこに置くのか、高いのか低いのか、それは状況によって異なる。ただし「前に行きながら守備をする」というのが原則だ。
Jリーグを見ていてどうだろうか。ブロックを敷くが、引いてブロックしている。そして、そこで止まった状況になっている。アグレッシブに前に行っているだろうか。(そういうチームは)非常に少ない。川崎が少しやっているくらいだ。他のチームは、ただ待っているだけだ。われわれ日本代表が、もう少しハイプレスをかければ……まあ、言うだけなら簡単だが。それでも守備は、下がりながらではなく、前を向きながらやってほしい。Jリーグは下がりながらやっていて、まだまだ問題がある。下がりながらだと、ボールホルダーとの距離ができてしまう。
それからデュエルだ。地上戦なのか空中戦なのか、その中でアグレッシブさをもって行かないと成功はない。Jリーグでは見られないが、デュエルというのはベースだ。その原則はここに入っている。そしてどこでボールを奪うのかもいろいろある。それをこと細かに、この資料に入れた。すぐに前へ行くのか、それともいったんブロックを敷くのか。それは、いろいろなトレーニングをやりながら落とし込んでいく。そして最後の30メートルでどうするか。相手をフリーで動かしてはいけない。10メートルでどうするのか。ここでは本当に、体が触れ合うくらいのマークをしなければならない。