かぶ
No.23599
超長文コピペ すみません。@
「あら、来てたの? 連絡してよ!」。

 いやいや、連絡先知らないし。というか、そもそも初対面だし。スタジアムで初めて会った時の会話があまりにも印象的で忘れられないのは、その当時は熊本を、そして現在はカマタマーレ讃岐を指揮する北野誠監督だ。その人柄は魅力的で、いきなり心をつかまれた。J2初年度の昨シーズンは思うように成績が伸びずに苦労した。とあるスタジアムで、こんな感情を吐露してくれた。「なかなか大変よ。予算で言うと、うちはJ3で4番目か5番目ぐらいだから」。一つ下のカテゴリーのチームよりも少ない予算で、J2を戦わなければならない。それでも粘り強く戦った。人間味あふれる指導と反骨心と、相手を研究して緻密に、そしてしたたかに企てられた戦術と戦略で、21位でシーズンを終え、入れ替え戦の末にJ2残留を果たした。

 今シーズンはピンポイントで経験のある選手を補強し、チーム力を上げた。第25節終了時点で7勝9分9敗の勝ち点30。得点18、失点21、得失点差は−3で15位。昨シーズンの第25節終了時点での成績は、3勝6分16敗の勝ち点15。得点20、失点49、得失点−29で21位だった。失点が激減している。そして、失点が減ったことによって勝利数が増え、順位を上げることになった。GKの清水健太が山形から加入したことが、守備が安定した要因の一つであることは間違いないが、ディフェンスラインのメンバーを見ると、昨シーズンとそれほど変わりがない。ということは、チーム全体での守備意識の向上と統一性が上がったというだろう。

 現在の讃岐に大量失点や大崩れする雰囲気はまるでない。守り方もいつも同じというわけではなく、相手チームによって戦い方を絶妙に変化させる。ある程度前からプレッシャーをかけることもあれば、ラインを下げてブロックを作り、うまく相手を引き込んでからカウンターを仕掛けることもある。このあたりが実にしたたかである。北野監督は見た目とは違い非常に緻密な(これは失礼)サッカーを繰り広げる。例えば、一度ラインを下げてブロックを作ると決めたら、それを徹底する。相手がディフェンスラインでボールを回していても、ブロックを固め、無理にボールを取りにいったりしない。そのさじ加減が絶妙なのだ。

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