ああ (iOS18.7)
2026/02/02 14:11
蒼き山は、黄金の翼にささやく
春のはじまり、
山形の空はまだ少しだけ冷たくて、
その冷たさが、選手たちの背中をまっすぐにする。
遠くで揺れる仙台の黄金色は
まるで自分を誇るようにきらめいているけれど、
蒼き山は知っている。
光は強くても、影は案外やわらかいことを。
「今年こそ」
その言葉は、雪解け水よりも澄んだ願いとなり
ピッチの土に染み込み、
スタンドの声に芽を出す。
仙台よ、羽ばたくのは得意だろう。
でも山形は、地を蹴る力で空へ届く。
翼より、根っこの強さを信じている。
黄金の風が吹くなら、
蒼い山風はそっと笑って返す。
――その輝き、少し置いていってもらおうか、と。
東北の空を二つに分ける日、
蒼は蒼として立ち、
勝利の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
今年こそ、
山形の想いが、仙台の空を揺らす。