15509☆報知 2014/10/20 07:13 (iPhone ios7.1.2)
【山形】4発でPO圏6位浮上!5戦5敗の岡山にアウェーで勝った
◆J2第37節 岡山1―4山形(19日・kankoスタジアム)
J2で8位のモンテディオ山形が、アウェーで6位の岡山を4―1で撃破した。前半2分にFW山崎雅人(32)が先制点を決め、同8分にはFW川西翔太(25)が左足で2点目。後半にも2点を加えて快勝した。過去5戦5敗と苦手にしていた難敵から初勝利を奪い、今季初の2連勝。今季初めてプレーオフ(PO)出場圏内(3〜6位)の6位に浮上した。
敵地まで駆けつけた約150人のサポーターに向かって、山形イレブンは力強く両腕を突き上げた。待ちに待った今季初の2連勝で、初めてPO圏内に浮上。公式戦で自身初の3試合連続ゴールを決めたFW川西は「チームのためと思ったことが、結果につながっている」と白い歯を見せた。
過去5戦5敗の宿敵を、きっちり研究した。「立ち上がりが良くないことは分かっていた」とMF宮阪。序盤は運動量を抑えようとする相手の逆手を取って、猛プレスを仕掛けた。前半2分だ。センターライン付近でボールを奪うと、DF山田のクロスにFW山崎が頭で合わせて先制点。6分後にはカウンターからFW川西が抜け出し、左足で2点目を奪った。
12日に前節の長崎戦(2―1)、15日には天皇杯の準々決勝(対北九州、1―0)を戦ったばかり。連戦の疲労があっても、運動量は落とさなかった。後半38分にはMF宮阪が3点目、同ロスタイムには途中交代のMF伊東がゴール。石崎信弘監督(56)は「先発の選手だけがチームじゃない。サブがどれだけ仕事ができるかが大事」と一丸となっての勝利を強調した。
残り5試合。2位の松本山雅が引き分けたため、J1への自動昇格の可能性は消滅した。PO圏内に浮上しただけで、喜ぶわけにはいかない。僅差で争うPO進出争いは、ここからが正念場だ。FW山崎は「1試合1試合、後がない」と気を引き締めた。死力を尽くした先に、さらなる歓喜が待っている。(高橋 宏磁)