23869☆日刊 2014/12/08 12:44 (iPhone ios7.1.2)
山形FW山崎決めた、4季ぶりJ1復帰
<J1昇格プレーオフ:千葉0−1山形>◇決勝◇7日◇味スタ

 モンテディオがJ1に帰ってくる! J2山形が千葉を破り、4季ぶりのJ1昇格を決めた。前半37分、MF宮阪政樹(25)のクロスをFW山崎雅人(33)が頭で流し込み、待望の先制点。この1点を全員で体を張って守りきり、山形から集まった約1万人のサポーターと喜びを分かち合った。

 山形のJ1昇格を告げる笛が鳴った瞬間、山崎の目には涙が光っていた。前半37分に「大事だと思っていた」という先制点を奪っただけではなく、前線からの献身的な守備でも完封勝利に貢献。広島から加入したばかりの11年に降格の悔しさを味わった男は「J2での3年間は長くて苦しい時期のほうが多かったけど、ようやくここまで来られた」と最高の笑顔を見せた。

 夏場までリーグ戦先発わずか6試合だった主将がチームを変えた。転機が訪れたのは9月10日の天皇杯4回戦の鳥栖戦だった。システムが3−4−3に変わった直後で、リーグ戦に出ていない「控え組」中心で臨みながら1−0でJ1を撃破。1・5列目でコンビを組んだFW川西と攻守で抜群の連係を見せて信頼を勝ち取り、20日のリーグ戦から2人で定位置を奪った。

 山崎の存在が“相棒”も目覚めさせた。今季から加入した川西とは同じ関西出身で、G大阪でのプレー経験を持つなど共通点が多く意気投合。「お互いの家に行って食事をするよ」というほどの仲で、互いに出場機会がない時期でも悩みを聞いた。同じFWでも、話の内容は「守備の話が多かった」。運動量が多いほうではなかった川西に守備の重要性を伝え、前線から相手を追うことで眠っていた才能が開花。ボールに絡む回数やゴール数とともに結果も伴い、1トップのFWディエゴを含めた不動のトライアングルとなった。

 “勝利の三角形”が初めて崩れたのが、このJ1昇格をかけた大一番だった。この日は右太ももを痛めているディエゴが先発から外れた。だが山崎は「いない影響はあったけど、ディエゴの分も頑張ろうと思った」。数年前から恥骨に不安を抱えながらも試合開始から全力で走り続ける33歳は、普段より長い74分間ピッチを駆け回った。天皇杯でも決勝に導く先制点を決めたベテランは「山形は強くなったが、このままではJ1で勝てない。ガンバとどれだけできるかが物差しになる」と13日に控える頂上決戦へ気を引き締めた。石崎監督が求めるハードワークを体現する山崎に導かれ、山形が再びJ1の舞台に立つ。【鹿野雄太】
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