No.954131
応援というものは不思議だ。
勝つから好きになるわけじゃない。
強いから離れないわけでもない。
もしそれだけなら、もっと簡単だったと思う。
上手くいく時だけ喜んで。
上手くいかなくなったら距離を置いて。
それで済んだはずだ。
だけど、そうじゃない。
気付けば生活の中に入り込んでいる。
試合の日程を中心に予定を考える。
週末が近づけばそわそわする。
勝手に期待して。
勝手に不安になって。
勝手に一喜一憂する。
誰に頼まれたわけでもないのに。
それでもやめられない。
好きという感情は理屈では説明できないらしい。
うまくいかない時ほど思う。
なぜこんなに気になるんだろう、と。
なぜこんなに心を動かされるんだろう、と。
だけど答えはいつも同じだ。
大切だから。
ただ、それだけだ。
人生にはたくさんの時間がある。
仕事をしている時間。
学校へ行く時間。
家族と過ごす時間。
一人で考え事をする時間。
その中で、心の底から何かに夢中になれる時間は意外と多くない。
だから私は感謝している。
心から熱くなれるものがあることに。
声を枯らして応援できることに。
見知らぬ誰かと喜びを分かち合えることに。
悔しさを共有できることに。
それは当たり前ではない。
年齢を重ねるほど、そう思う。
何かを本気で好きになることは簡単じゃない。
本気で期待することも。
本気で信じることも。
だからこそ、その感情を持てること自体が幸せなのだと思う。
これから先も、きっと思い通りにならない日はある。
願った通りにならないこともある。
だけど、それでいい。
全部が思い通りだったら、きっとこんなに夢中にはなれない。
だから今日も思う。
ありがとう、と。
心を動かしてくれて。
週末を特別なものにしてくれて。
日常の中に楽しみを作ってくれて。
そして何より。
何度でも「信じたい」と思わせてくれて。
その理由だけで十分だ。
これから先もきっと変わらない。
また期待する。
また夢を見る。
また信じる。
その繰り返しの中にいることが、案外悪くない人生なのだと思う。