392309☆早生まれ、心配いらない 2025/04/01 07:06 (Android)
日本では満6歳が就学年齢で、4月1日生まれは究極の早生まれ≠セ。早生まれは同学年に比べて発育が遅く、成長過程で才能が埋もれやすいともされる。そんな心配に対して、1999年4月1日生まれのサッカーJ2ロアッソ熊本のDF岩下航主将(26)は「成長は確実に後からついてきた。心配はいらない」とエールを送る。 年度の関係で、遅生まれは4月2日から12月いっぱい。早生まれが1月から4月1日。年度替わりの4月1日まで早生まれなのが不思議だ。「年齢計算に関する法律」により、出生の瞬間に1日と数え、誕生日前日に一つ年を取る計算になる。 Jリーグが発表した誕生月別選手数(1月末登録時点)のデータによると、5月生まれの選手が217人と最も多い。最も少ないのは2月で107人。プロ野球界にも似た数字があり、早生まれが少ない傾向は見てとれる。 だからといって、早生まれが「大成しない」という訳ではない。元プロ野球巨人の投手、桑田真澄さん(57)も4月1日生まれだが、PL学園高(大阪)で1年生から活躍したのは有名だ。ヤクルトの村上宗隆選手(25)は2月生まれで、中学2年までは身長160センチほどと大柄ではなかった。高校入学後に188センチまで伸びて、体格に恵まれて2022年には日本選手初の早生まれの三冠王に輝いた。 岩下主将は、出水南小(熊本市中央区)や、宇城市にある日本サッカー協会アカデミー熊本宇城に所属して小川中に通った。当時は「身長順に整列すると常に前の方だった。4月2日生まれの同級生とは実質1年違う。その差は結構感じた」と振り返る。前橋育英高(群馬)に進学した後に成長期が訪れ、身長は10センチほど伸びたという。 現在は身長177センチ、体重73キロ。外国籍選手にも当たり負けしない球際の強さを自身の強みとするプロ選手に成長を遂げた。「20歳を過ぎてからは同級生より若くいられることを得だと思うようになった」と笑った。(