>>712747
「長友選手は、チームのモチベーターとして必要不可欠だ!」ってよく言われますよね。確かに、彼のポジティブな声かけや、チームを鼓舞する姿勢は素晴らしい。でも、それって本当に「選手」としてピッチに立ってなきゃできないことなんでしょうか?
むしろ、彼の熱いメッセージや経験談は、選手としての重圧から解放された「帯同コーチ」や「チームアドバイザー」という立場でこそ、より効果的に伝わるんじゃないでしょうか。ピッチサイドから選手一人ひとりに直接声をかけたり、ロッカールームで若手選手が抱える悩みにじっくり耳を傾けたり。選手としての体力的負担がない分、もっとチーム全体に目を配り、細やかなサポートができるはずです。
「声出し」だけでは勝てないのがプロの世界
サッカーは、最終的には「プレー」で結果を出す世界です。どんなにチームを盛り上げても、ピッチ上のパフォーマンスが伴わなければ、それはただの「お飾り」になってしまうリスクがあります。
例えば、試合中に相手に突破された時、声だけでは止められません。カバーリングの遅れや、マークのズレは、どんなに大きな声を出してもカバーできませんよね。プロの世界は、感情論ではなく、あくまで結果とパフォーマンスが求められます。モチベーションは大事ですが、それを理由にフィジカルやスピードで劣る選手を起用し続けるのは、チームの勝利にとってはむしろ足かせになりかねません。
長友選手が選手枠にいることで、本来ならその枠に入るべき若手選手たちのモチベーションを下げる可能性もゼロではありません。彼らがどれだけ頑張っても、レジェンドの影に隠れてしまうとしたら、それが「健全な競争」と言えるでしょうか?
「彼を見習って成長しろ」という理屈も分かりますが、一番の成長の機会は、実際にピッチに立って、世界レベルの相手と戦う経験です。その機会をベテランの「モチベーター枠」が奪っているのだとしたら、それは日本サッカー全体の将来にとっても大きな損失です。本当に若手を育てるつもりなら、彼らに本物の舞台を提供することが最優先されるべきです。
長友選手のモチベーション維持への貢献は認めつつも、それは決して「選手枠」に縛られるものではない、というのが私の見解です。彼の真の価値は、ピッチ上でのパフォーマンスよりも、その豊富な経験とリーダーシップを次世代に伝えていくことにあるのではないでしょうか。